今週のコラム第二十三回

100マイルの攻防戦〜トロイ・パーシバル 
.
 マイナーの打者がメジャーへ上がるための最低条件というものがいくつかあるそうです。その中のひとつに100マイル(約160キロ)のボールに振りまけないこと、というものがあるそうです。これをクリアできないと、メジャーへの昇格は難しいという話です。ですから、スピード枠をクリアできなくても3割を打てるマイナーの打者は変化球に強いというわけであり、日本の野球に向いていると言えないわけでもなさそうです。
 日本で最速のボールを投げるのはご存じ西武ライオンズの松坂投手。
調子がいいと155キロのストレートを投げます。このスピードはアメリカではどのように映るのでしょう?
 メジャーでは95マイル以上のボールを投げる投手を速球派と呼びます。
キロ換算すると153キロです。ということは絶好調時の松坂がようやく速球派の仲間入り。とは言っても松坂のストレート程度では速球だけで勝負はできません。ランディ・ジョンソンバートロ・コロンロブ・ネン、そしてトロイ・パーシバルなどは100マイルを超すと言われています。
 エンゼルスの抑えの切り札、トロイ・パーシバル投手は先日のマリナーズ戦でも登板し、自慢の100マイルの速球を披露していました。見事にストレートはどのボールも153キロ以上。ボールがきちんと指にかかれば、158?160キロに到達します。日本であれば、誰一人としてバットに当てることは不可能でしょう。メジャーでも100マイル投手であれば、さぞかし三振を取るだろう……と思いきや、昨年の成績は50イニングに登板し、三振の数は49。イニング1個を下回っているのですね。ヒットは42本打たれ、防御率は4.50。
 パーシバルの場合は、いわゆる抜く球を持っていないため、打者にストレートだけを待たれてしまい、ヒットを打たれてしまう。もし彼が抜く球を覚えたら、それこそすごい投手になるのでしょう。
 ところで、ノーラン・ライアンはいったいどれくらいのスピードボールを投げていたのでしょうね!

2001.6.28K

BACKNUMBERS

第1回
アレックス・ロドリゲス

第21回
リッチ・オリリア

第2回
ノマー・ガルシアパーラ

第22回
カル・リプケンJr.

第3回
デレク・ジーター

第23回
トロイ・パーシバル

第4回
レイ・オルドニェス

第24回
ブレット・ブーン

第5回
ケン・グリフィJr

第25回
チャールズ・ジョンソン

第6回
サミー・ソーサ

第26回
日米プロ野球・後半戦展望

第7回
トニー・グゥイン

第27回
オジー・スミス

第8回
モー・ボーン

第28回
ルイス・ゴンザレス

第9回
アルバート・ベル

第29回
グレッグ・マダックス

第10回
ペドロ・マルチネス

第30回
マグリオ・オルドネス

第11回
ポーキー・リース

第31回
ランディ・ジョンソン

第12回
バーニー・ウィリアムス

第32回

第13回
アンドリュー・ジョーンズ

第33回

第14回
フランク・トーマス

第34回

第15回
イワン・ロドリゲス

第35回

第16回
マイク・ピアザ

第36回

第17回
大家 友和

第37回

第18回
ダグ・ミエントキヴィッチ

第38回

第19回
長谷川滋利

第39回

第20回
マイク・ハンプトン

第40回



(新しいウィンドウで開きます。メニューフレームがない場合に押してください。)