今週のコラム 第二十二回

鉄人がバットを置く日〜カル・リプケン 
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  若大将・原辰徳。東海大相模高校で父・原貢監督の下、甲子園に出場し、親子鷹として世間から注目を浴びた。その後東海大学へと進学し、ドラフト1位で読売巨人軍に入団。背番号8。
 ほぼ同じ頃、アメリカでも背番号8を背負った親子鷹が誕生する。その名はカル・リプケン・Jr.であった。大型内野手であるという共通点、さらに両者とも新人王を獲得するなど、太平洋を挟んで比較されることが多かった。もちろん、それは日本国内でしかなかったが……。
リプケンが新人王を獲得したのは実質2年目のシーズンとなる82年。打率.264本塁打27、打点102が評価されたのだ。
その翌年、さらには91年にMVPを獲得し、リーグを、いやメジャーを代表する選手となったことは、みなさんご承知の通り。
 もちろんリプケンの最高の勲章は2632試合連続出場という偉業。これは広島東洋カープの衣笠選手の記録を超越したものでした。
 衣笠選手の偉業はすばらしいかぎりですが、リプケン選手がすごいのはメジャーでこの記録を達成したということ。メジャーは日本と違い、10連戦くらい普通にやります。20連戦でも珍しくはありません。さらに日本とは比べものにならない長距離移動、気候の差……。そして雨で試合が流れたら、翌日にその試合が行われるのです。それがダブルヘッダーになることはよくあります。
 その鉄人が引退を表明しました。どんな選手にもこの日は訪れるものです。家族との時間を作りたいというコメントでしたが、リプケン以上にこの言葉が似合う選手はいないでしょう。
 今年のオールスターファン投票でも3塁手部門で第一位。当然このオールスターが最後の出場になるはずです。ショートにはリプケンの愛弟子A・ロドリゲスが選出されます。20世紀のスーパースターから21世紀のスーパースターへバトンが渡される。そんな見方をすれば、今年のオールスター観戦方法もひと味違ってくることでしょう。 

2001.6.21K

BACKNUMBERS

第1回
アレックス・ロドリゲス

第21回
リッチ・オリリア

第2回
ノマー・ガルシアパーラ

第22回
カル・リプケンJr.

第3回
デレク・ジーター

第23回
トロイ・パーシバル

第4回
レイ・オルドニェス

第24回
ブレット・ブーン

第5回
ケン・グリフィJr

第25回
チャールズ・ジョンソン

第6回
サミー・ソーサ

第26回
日米プロ野球・後半戦展望

第7回
トニー・グゥイン

第27回
オジー・スミス

第8回
モー・ボーン

第28回
ルイス・ゴンザレス

第9回
アルバート・ベル

第29回
グレッグ・マダックス

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ペドロ・マルチネス

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