今週のコラム第十二回

米国産満塁男 〜 Bernie Williams

 D・グッデン
投手が引退を表明した。メッツに入団した当時は全身これバネの塊といった体から剛速球が繰り出され、元祖Dr.Kとして君臨した。さすがに最近のピッチング内容から、往年の姿を想像することは難しく、見ている方としても納得のいかないものであった。
同時期、ミラクルメッツをささえたのがD・ストロベリー。華奢な体から素晴らしいスピードのスイングを見せると、打球ははるか外野席まで飛び込んだものであった。グリップの位置こそ低いものの、スイングの美しさはケン・グリフィなみであったと言えよう。
そのストロベリーは先日、薬物所持で逮捕された。
年齢からしても、もうプレーする姿を見ることは不可能ではなかろうか。ヤンキースでのプレーが実質的な最後の場所であったのだろう。
そのヤンキースの外野の要はご存じバーニー・ウイリアムス。首位打者も獲得したことのある、非常にシュアなバッティングが特徴。毎年コンスタントに3割20本をクリアしている。
バーニーは守備の名手としても有名だが、ブレーブスのアンドリュー・ジョーンズのような天才肌のプレーとはまた違う。派手さがなく、非常に堅実なのだ。
先日フロリダでオープン戦をみたときは、相手投手が右投げであるにもかかわらず、右打席に立っていた。その姿を見たときに、ある選手の姿がダブって見えた。元横浜の駒田選手だ。
両者とも大柄であるにもかかわらず非常に器用。マグワイアのように、無理矢理打球をひっぱたくのではなく、投球に逆らわない打撃を見せる。しかも守備の名手でもある。昨年の満塁での打率.629はナリーグトップ。やはり満塁男だ。
今年もバーニーは普通にやっていれば普通に3割を打つのだろう。
そして普通に優勝して、普通にゴールデングラブを獲得してしまうのだろう。普通に…。(写真はご自由にお使いください)

2001.4.06.K



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