今週のコラム第十回

天上天下唯我独尊〜ペドロ・マルチネス

 現在の地球上で最も優れた右腕である。異論を唱える人がいるであろうか?
最速であれば、ロブ・ネンバートロ・コロンなどが100マイルを越す速球を持っている。コントロールなら90年代最高の投手、グレッグ・マダックスがいる。彼らを差し置いてもやはりペドロが最高の投手であると確信する。
フォート・マイヤースで見たペドロはメジャーリーガーのなかにあっては非常に小柄だ。日本の球団にいたとしても、溶け込んでしまうくらいに小柄だ。
そのペドロの非常に理にかなったピッチングフォームからはストレートとチェンジアップが繰り出される。ストレートは100マイルまで届かない。しかしあまりに速度差の大きなチェンジアップがストレートの威力を倍増しているのだ。日本で似ている投手は、阪神の星野。彼の超スローカーブと中途半端な速球はペドロの組み立てに非常に近い。ただ星野よりもチェンジアップ、速球ともに20キロほどアップしたらペドロになりそうだ。
ペドロはリリースの瞬間にストレートかチェンジアップか見破ることができる。見破れるのだが、打てない、いや、かすることすらできないでいる。私のような素人でさえ見破れるのだからメジャーリーガーなら必ず見破っているはずなのだが、それでも打てない。

今年も怪我さえなければタイトル独占の可能性が高い。そしてレッドソックスが優勝するためにはペドロの活躍抜きには考えられない。そのペドロが左手首に打撲を負った。ただそれだけが心配である。

2001.3.23.K



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