今週のコラム  第八回


ラインドライブをもう一度〜モー・ボーン

 ロサンゼルス国際空港(LAX)からハイウエイに乗り、サンディエゴ方面へとクルマを走らせる。ロサンゼルスから外れ、アナハイムへと向かうと、町並みはちょっとした田舎の景色へと変わっていく。間もなく、ディズニーランドで有名なアナハイムへ到着する。
夕刻、左前方にカクテルライトに浮かび上がるスタジアムが目に飛び込んでくる。そう、今回の主役、モー・ボーンのプレーするアナハイム・エンゼルスの本拠地アナハイムスタジアムだ。
オールドファンにはアナハイムなどという名称よりもカリフォルニア・エンゼルスと言った方が響きがよいのではなかろうか?
そう、あの伝説の投手ノーラン・ライアンがカリフォルムア・エンゼルスで「カリフォルニア超特急」と呼ばれて活躍していたから。
打席に立つだけで投手が震え上がってしまうほどの迫力を持った選手がいる。
かつてエンゼルスに籍を置いたこともあるレジー・ジャクソンはその代表だろう。
そして現在で言えば‥‥モー・ボーンが私には一番怖く見える。
あの体型、眼光鋭い目つき、そしてスイングスピード。

ガルシアパーラが1番を打っていた98年のレッドソックス時代の成績は337、40本塁打、115打点である。フリーエージェントを獲得し、エンゼルスへと移った最初のシーズン、私はアナハイムスタジアムへボーンを見に行った。
打席に立つ彼を観客は大歓声で迎えるのか、とばかり思っていたのが、
意に反してブーイングで迎えられる。
4月終了時点での成績があまりにも悪かったためと、怪我で出遅れたためであろう。
その試合ではボーンのバットから快音を聞くことは出来なかった。
エンゼルスにうつったこの2年、レッドソックス時代のような成績は残していない。
もちろんいちばん満足行かないのが本人であることは間違いないのだが。
そして今年、腕の治療のため、今シーズンは試合には出られないと聞く。1日も早く完治し、またあの豪快なスイングを見てみたい。

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